皆様こんにちは。
東大和市リハビリデイサービス
「コスモス」相談員の神田智美です。
久しぶりの
シンシン様のご登壇です。
今日は「コスモス」
心のプログラムのひとつ
「回想法」についてです。
「回想法」というのは、
ロバート・バトラーという
アメリカの精神科医が
今から60年近く前に
始めた心理療法です。
高齢者の方が
繰り返し同じお話
をして下さる事があります。
昔のことを丁寧に
そして詳細にわたって
お話してくださいます。
我々人間は
年齢が進むにつれ
それまでの人生を振りかえり
様々な過去の記憶や思い出に
親しむ傾向が認められる
とされています。
我々一人ひとりが
現在を豊かに生きていく為に
過去に思いを馳せ
その回想を語るのは
自然なことです。
利用者様ご自身におかれましては
「昔のこと」を回想する事で
対人関係が活発、良好になったり
日常生活の活性化が期待できます。
そして改めて楽しみや
新しい役割りを
見いだしたり出来る
ようになるなど
環境への適応や活性化を促すと
言われています。
日本においての
回想法の実践は
これまでは
病院や特別養護老人ホーム
で行なわれてきました。
しかし近年では
「認知症予防」の効果も期待され
病院や入所施設だけでなく
地域生活の中へと
広がりを見せています。
シンシン様によると
お一人お一人のこれまでの
歴史、体験、こだわり、習慣を
ひもとく事で、我々スタッフも
日常の支援や援助への手掛かりを
いただく事ができるとの事です。
それは、「回想法」を通じて
高齢者の方それぞれの
個性、歴史、背景への理解を深める事
になるからです。
これらの事が
ご利用者様お一人おひとりを
かけがえのない存在として尊重し
尊び、その尊厳を守る気持ちや
より質の高いケアへの
意欲につながるのです。
先日お伝えしたSSTと同様
回想法にも
「個人回想法」と
「グループ回想法」があります。
デイサービス「コスモス」の
心のプログラムの中で行う際には
ケアマネジャー様方とご相談の上
決められたルールの元
精神保健福祉士の国家資格を
有するスタッフが
「個人」もしくは「グループ」
それぞれのご利用者様方の
ご希望に合わせて
ご利用者様が
取り組みやすい方法で
プログラムに取り入れて
いきたいと思っています。
・過去の出来事、思い出
・出会った人々、初恋
・懐かしい場所や景色
・懐かしい匂いや香り
・聞き覚えのある声や歌
・好きだった音楽
・昔に味わった食べ物などを
当時の様々な思いと共に
回想していきます。
ご興味のある方、是非とも
「コスモス」の心のプログラムに
参加してみて下さい。
今日も読んで下さり
ありがとうございました。
智美